古来より日本人は、地震や台風などの自然災害と向き合いつつ、知恵を絞りながら暮らしやすさを追求してきました。
住宅情報館では、日本独自の気候や風土によって培われた技術を継承し、伝統的な工法と進化した素材とを融合させ、災害に強い「高耐久構造」の家づくりに取り組んでいます。柱・梁・壁・基礎にいたるすべての部材や工法を独自の実大三次元耐震実験で検証、細部から家全体にわたる構造、部材の強度を検証・証明することにより、お客様が安心して住まうことのできる「高耐久構造」の家づくりを実現しています。
住宅情報館が開発した高倍率耐力壁「スーパーパネル」は耐力壁としての強度(壁倍率)が従来の耐力壁と比べて高いので、設置することにより建物の耐震性能が上がります。
「スーパーパネル」を設置した建物(試験体A)と一般的な建物(試験体B)との耐震性能の違いを比較。
スーパーパネルを設置した建物(試験体A)と一般的な建物(試験体B)との耐震性能の違いを比較しました。
| 地震名 | 試験体A (スーパーパネルあり) |
試験体B (スーパーパネル無し) |
変異比較 |
|---|---|---|---|
| ①熊本地震本震(震度7) | 15mm | 40mm | A棟の方が62%揺れが小さい |
| ②新潟県中越地震 (震度7) | 16mm | 37mm | A棟の方が56%揺れが小さい |
| ③兵庫県南部地震(鷹取波)(震度7) | 19mm | 50mm | A棟の方が62%揺れが小さい |
| ④東北地方太平洋沖地震(震度7) | 66mm | 87mm | A棟の方が24%揺れが小さい |
| ⑤兵庫県南部地震150%(神戸波)(震度7以上) | 73mm | 109mm | A棟の方が33%揺れが小さい |
| ⑥兵庫県南部地震200%(神戸波)(震度7以上) | 141mm | - | B棟は倒壊の危険があるため実験中止 |
実験の結果、全ての地震波においてスーパーパネルを使用している建物の変位が小さくなっており、巨大地震に有効だということが実証されました。
スーパーパネルの効果により建物のコーナー部にも大開口サッシが設けられます。
明るく開放感のあるリビングなどのプランニングが可能です。
繰り返しの地震を受けても建物の変形が小さく、耐震性の低下が少ないと言える。建物の性能は全体的に非常に高いと思う。実験の結果として、十分安全で余震に対しても安心して生活ができる住宅が建築可能だということがわかった。
京都大学 教授 五十田 博
継手・仕口と呼ばれる精巧な加工を施した木材で構造体を組み上げる軸組工法。
住宅情報館では、この伝統的な工法によって組み立てられた構造体を、近代的な金物で補強することにより、耐震性・耐久性を向上させています。
補強される場所は木材同士の接合部分。
より強固に固定された軸組工法による構造体は、一体となって地震などの外力から家の安全を守る耐震住宅の重要な要素の一つです。
継手・仕口とは、柱や梁、桁や土台など住宅の構造部材の接合部の総称です。部材の一部を独特の形状に削りだし、相互に組み合わせて結合します。角材を長手方向に結合する場合を「継手」、直角または斜めに結合する場合を「仕口」といいます。当社の建物に使われる部材の継手・仕口は、CADによって設計したデータを用いて、専用機械で高精度に自動で加工されたプレカット工法となります。せて結合する伝統的な工法です。住宅情報館の建物に使用される部材は、CADによって設計したデータを用いて、継手・仕口を高精度にプレカット加工されたものとなります。
継手・仕口と呼ばれる精巧な加工を施した木材で構造体を組み上げる軸組工法。当社では、この伝統的な工法によって組み上げられた構造体を、近代的な金物で補強することにより、耐震性・耐久性を向上させています。補強される場所は木材同士の接合部分。より強固に固定された軸組工法による構造体は、地震などの外力から家の安全を守ります。
制震用途として使用する摩擦材は、温度、速度、繰り返しに対する性能変化が少なくなるように開発しました。この摩擦材とステンレスの間で摩擦を生じさせて摩擦力(ブレーキ効果)を制震効果として得ています。
摩擦力(=滑り荷重)は摩擦材とステンレスを締め付けるボルトの軸力で調整しています。また、工場で全数出荷検査を行い、滑り荷重の性能を厳密に管理することで、高い性能と品質を確保しています。
筋交いなどの耐力壁により、地震の揺れに対して、力で抵抗します。建物全体(壁など)が少しずつ損傷して揺れを抑える構造のため、繰り返しの大きな地震に対して 揺れ幅が大きくなっていきます。
耐震構造を基本としながら、そこにプラスされた制震装置により、地震の揺れを吸収します。建物の損傷を抑えながら揺れ幅を小さくすることができ、繰り返しの地震に対しても高い効果を発揮します。
自信を持って提供できる理由は、数々の実証実験
構造や振動のプロフェッショナルである3Mが数々の厳しい実証実験を行い、改良を繰り返した結果、FRダンパーは誕生しました。
※制震装置なしの揺れ幅を100とした場合の比較です。 ※2階床の地面に対する変形量の比較となります。※上記数値は2016年10月、3Mジャパン(株)における解析シミュレーション計算結果となりますので、プランにより設置時の効果は異なります。
※FRダンパーは、震度3~4程度までは耐力壁として機能し、それ以降は制震ダンパーとして効果を発揮します。
また、層間変形各1/250~1/200程度から、最大級のエネルギー吸収効果を発揮します。
※他社制震とは、FRダンパー以外の一般的な制震ダンパーを意味します。
スラブシステム基礎では太い13㎜の異形鉄筋を200㎜の細かい間隔で配筋しています。
※設計上、基礎形状変更になる場合は配筋が異なる場合があります。